伝えたいのは、施策を実行する「県職員の思い」です

　山梨県庁のオウンドメディア「やまなし in depth」は、2022年4月にオープンしました。自治体が運営するメディアは観光に関連するものが多く、私たちが知る限り、政策についての自治体運営メディアとしては唯一のものだと思います。

https://yamanashi.media/

　さて、「県庁が運営する政策についてのメディア」と聞いて、皆さんはどんなことを思い浮かべますか。

　多くの皆さんが「政策について県庁の言い分を垂れ流しているメディアでしょ、読みたくない」と思ったのではないでしょうか。

　無理もありません。私たちも最初に構想を聞いたときに、そう思いましたから。

　だから、コンペを通過して事業者に選ばれた後、何を具体的に伝えるのかを考えました。至った結論は「県の政策の是非を論じない。なぜその政策を実行するに至ったのか、県庁内の動きや県庁職員や当事者の心の中を描く」でした。

　やまなし in depth には、コロナ対策の現場や男女共同参画の現場で思い悩む県庁職員の葛藤などが平易な文章で綴られています。

　でも、それだけではありません。

　山梨県内で先進的な試みが続く水素研究の現場や、全国初の25人学級の現場、低体重児を出産した親の熱い要望で出来上がったリトルベビーハンドブックの制作現場で活躍する研究者や教員、母親の息吹も描かれています。

　県の政策を堅苦しくなく、「読み物」として提供しています。

　今後は……山梨が誇る果実農家やワイナリーも登場します。

　ぜひ、時間があるときで構いませんので、サイトにお立ち寄りください。